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第2話 忘れられた神様の市場

まえおき「月見荘の夜が動き出す」・・・月見荘での不思議な一夜を過ごした私は、現実に戻ってもあの温泉街のことが頭から離れなかった。タマの笑顔、ゴロウのぶっきらぼうな声、女将さんの穏やかな眼差しが、なぜか心に残って。そして、再びあの場所へ足を踏み入れた時、新たな異変が待っているとは想像もしていなかった。協会の揺らぎと、影渡りの不気味な言葉ーー第2話で、月見荘の秘密がさらに深く掘り下げられていきます。

 ~月見荘の帰還と騒がしい夜~

あの不思議な温泉街から帰ってきて、1か月くらい経った。都会の喧騒に埋もれると、月見荘での出来事が夢みたいに感じてた。でも夜中にふとタマの「おにぎりうまっ!」って笑顔とか、半透明のおじさんの涙目が頭に浮かんでくる。現実の仕事は相変わらずつまらなくて、心のどこかで「あそこに戻りたい」って思いが膨らんでた。

で、衝動的に有休をとって、またあの温泉街に行っちゃった。電車を降りると、変わらない錆た看板と静かな通り。月見荘に着いたら、女将さんが「ほぉ、また来たねぇ」とニヤッと笑って出迎えてくれた。「守り人はやっぱり戻ってくるもんさ」。何だかんだ言って、ちょっと嬉しかった。

夜、例の宴会場に行くと、いつもの面々が騒がしくやってた。角のおっさん(名前はゴロウらしい)が「湯がぬるいんだよ!」と文句タラタラで、タマは「人間のお菓子また持ってきた?」とめをキラキラさせていた。でも、今回はいつもと様子が違う。宴会場に知らない顔がいた。背が高くて、顔が半分影みたいにぼやけてる男。なんか不気味だなって思ってると、女将さんが耳打ちしてきた。「あれは『影渡』。最近、境界が不安定でね、変なのが紛れ込んでくるんだよ」。

影渡り?不安定?何!?説明を求めたけど、女将さんは「まぁ、あんたが何とかしな」と笑うだけ。すると、影渡がこっちを向いて、低い声で言った。「お前、守人か。境界の綻びを塞げ」。綻びって何だよ!混乱している私に、タマが「最近、変な風が吹いててさ。ここがぐちゃぐちゃになると、現実の方にも影響が出るらしいよ」と補足してくれた。マジかよ…。

仕方なく、ゴロウとタマに連れられて、旅館の裏にある古い井戸に案内された。そこが「境界の綻び」の原因らしい。井戸の中を覗くと、黒い霧が渦巻いてて、気持ち悪いくらい寒気がした。ゴロウが「昔は神様が封じてたんだけど、力が弱まってきてる」とボソッと言う。で、私にどうしろと?「あんた、守り人だろ。人間の意志で埋めな」とか無茶振りされて、頭抱えたくなった。

でも、タマが「私も手伝うよ!」と明るく言ってくれたから、ちょっとだけやる気が出た。井戸の周りにあった古いお札を並べ直して、私が「これでいいのかな?」と適当に念じたら、黒い霧が少し薄くなった。ゴロウが「おお、効いている!」と驚いてて、タマも「人間すげぇー!」と拍手。いや、自分も何したか分かんねぇよ!って感じだったけど、結果オーライってことで。

影渡は黙って見てたけど、最後に「次はお前が試される番だ」とだけ言って消えた。試されるって何!?不安が残ったけど、タマが「まあ、なんとかなるよ。人間って強いし」と笑ってくれたから、少しホッとした。女将さんも「やるじゃん」と褒めてくれて、なんだかんだで認められた気分。

その夜、部屋で寝る前に窓の外を見ると、月がいつもより大きくて、温泉街全体が柔らかい光に包まれてた。現実に戻るのはまだ先でいいかな。なんて思いながら眠りについた。次に来た時、何が待ってるんだろう。ちょっと怖いけど、ちょっと楽しみだ。

「第2話はここまで。月見荘の夜は、境界の綻びとともにさらに深い謎を運んできました。タマやゴロウ、シゲさんたちと過ごす時間が、私の中で何かを変えつつある。影渡の不気味な言葉ーー『次はお前が試される番だ』。その意味とは、第3話で、守り人としての試練が本格的に始まる。どんな展開が待っているのか、楽しみにしていてください。・・・つづく

第1話 温泉街の隠れた秘密

まえおき「温泉街で始まった奇妙な夜」・・・旅行が趣味の私は、ネットで見つけた安くて鄙びた←「ひなびた(田舎っぽくて素朴な感じ)」温泉街にふらっと出かけた。駅前の寂れた雰囲気と、山にぽつんと立つ「月見荘」に惹かれただけだったけど、ついた瞬間から何か変な空気を感じてた。女将さんの優しい笑顔に迎えられて温泉に浸ったまでは良かった。でも、夜になると、この旅館がただの宿じゃないって気づくことになるなんて、この時は思いもしなかった。

~温泉街の夜の秘密~

 旅行好きの私は、ネットで偶然見つけた古びた温泉街に足を運んだ。鄙びた雰囲気と安い宿泊費に惹かれただけだったけど、到着した瞬間、何か変な感じがした。駅前の看板は錆びついてて、通りには人影がほとんどない。でも夕暮れ時の空気が妙に温かくて、どこか懐かしい匂いが漂ってた。

泊まる予定の「月見荘」は、山の斜面にぽつんと建つ小さな旅館だった。女将さんは笑顔が優しいおばちゃんで、「よくきてくれたねぇ」と出迎えてくれた。部屋に荷物を置いて一息ついてると、窓の外にちらっと何かが見えた気がした。白い影? 疲れてるだけだろ、と自分に言い聞かせて、温泉に浸りに行った。

夜夕食を終えて部屋に戻ると、廊下の奥から妙な音が聞こえてきた。カタカタ、ドンドン。何だろうと思って覗いてみると、薄暗い宴会場人影がいくつも揺れていた。電気が消えてるはずなのに、提灯みたいな明かりがふわふわ浮いている。目を凝らすと、そこにいたのは人間じゃない。角の生えたおっさん、キツネみたいな耳の女の子、半透明のおじさん。ぎゃっと声が出そうになったけど、なぜか足が動かなくて、そのまま見入ってしまった。

「おや、新顔かね?」突然、後ろから声がした。振り返ると、女将さんがニコニコ立っていた。「あんた、運がいいのか悪いのか。ここはね、夜になるとあっちの世界とこっちが交わる場所なのさ」。あっちの世界? 何!? 混乱してる私に、女将さんは続けた。「この旅館、昔から境界の結節点でね。あんた、ちょうどその『守人』のタイミングに当たっちゃったみたい」。

守人ってなんだよ!と叫びたかったけど、女将さんは「まあ、見てな」とだけ言って宴会場に私を押し込んだ。すると、さっきの妖怪っぽい連中が一斉にこっちを見た。「おお、新入りか!」「仕事頼むぞ!」と口々に騒ぎ出す。仕事? 何!?パニックの中、キツネ耳の女の子が寄ってきて、「私、湯守のタマ。よろしくね」と笑った。
湯守って何だよ…。

その夜から、私の妙な「仕事」が始まった。半透明のじいさんには「昔の恋文を届けてくれ」と頼まれ、角のおっさんには「温泉の湯加減がおかしいから直せ」と文句を言われ、タマには「人間の料理が食べてみたい」とせがまれた。最初は「ふざけんな!」って感じだったけど、やってるうちに妙に楽しくなってきた。恋文を届けたじいさんが涙ぐんで喜ぶ姿とか、タマがコンビニのおにぎりを食べて「うまっ!」って目を輝かせるのとか、見てるこっちまで温かくなる。

数日経つと、私は気づいた。この旅館にいる間、自分がずっと抱えてた「何か足りない」って気持ちが薄れてた。仕事に追われて、友達とも疎遠で、ただ生きてるだけだった私。でもここでは、変な連中のおかけで「誰かの役に立つ」って感覚が戻ってきた。タマに「人間って面白いね」と言われた時、初めて「私も悪くないのかも」って思えた。

ある夜、女将さんが言った。「あんた、そろそろ帰かい?でもね、守人はいつでも戻ってこれるよ」。私は少し迷ったけど、「また来ます」と答えた。現実に戻っても、この不思議な温泉街の夜が、私の中でずっと灯ってる気がする。

 

「第1話はここまでです。温泉街の夜に隠された秘密が、少しずつ姿を現し始めました。タマたちの奇妙な頼みごと、女将さんの意味深な言葉、そして『守人』の役割ーーこの旅館の真実が明らかになる時、何が待っているのか。次回、物語はさらに深く、予想を超えた展開へ。・・・つづく

こんにちは、ここから始めます

こんにちは、yuki です。

初めてブログで物語を書いてみることにしました!

普段からいろんな空想を巡らせてるんですが、それを形にしてみようかなと思いまして。

物語としては、いろんなテーマで書いていこうかなと思ってます。

執筆をするのが初めてなもので読みずらい箇所はあると思いますが

読んでくれる皆さんに少しでも楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。

気軽に読んでみてくださいね!